教育現場に体罰は不要との世論
私が子供の頃と今とでは、教育の常識も随分変わってきています。私が子供の頃は体罰なんて当たり前でしたし、そのことに文句を言う親なんていませんでした。悪いことをしたら叩かれて当たり前、体で覚えさせる、それが社会通念上もおかしくない教育方針でした。しかし今は違います。皆さんもご存知のように、教師の体罰は大きな問題となります。学校ではありませんが、オリンピック出場のあるスポーツのコーチによる体罰も大変大きな問題となって連日ニュースで流れました。
このような考え方については、賛否両論あります。私と同じように体罰が当たり前で育った世代の人の中には、体罰くらいで騒ぐほうがおかしい、生ぬるい指導ではなめられる、ある程度の体罰は認めるべき、との意見もあります。一方で暴力は何がなんでもダメだ、という意見があり、現在はこちらが正当な主張と思われています。私は体罰についてどうこう言うつもりはありません。私がどう思おうと、学校での体罰が禁止され、教育現場に体罰は不要という世の中になったのですから、それに従うしかありません。確かに生ぬるい、なめられる、という側面はあるでしょうが、暴力によって恐怖心を植え付け、萎縮させるのはやはり違うかな、と思います。私は厳しい教育を受けてきましたが、やはり体罰を受けた先生に対して今でも良い印象はありません。もちろん感謝なんてしていません。優しかった先生のことのほうがよく覚えています。世論と共に教育も変わっていかなければなりません。